葬儀には必ず喪主という人が存在します。喪主になった人は葬儀内容をとりまとめたり、弔問客や僧侶への対応などとても重要な役割を担っています。そのため、葬儀内容を滞りなく進めるためには早急に喪主を決める必要があります。
喪主を選ぶ時に重要なことは故人の生前の意思や遺言です。そういったものがあれば、基本的にその言葉に従って喪主を決めるようにします。しかし、突然のことである場合は指定されていないことも多いので、その場合は優先後の高いものから決めるようにしてください。
一般的には血縁関係から選びます。その場合は配偶者が最も優先的に喪主となりますが、高齢であったり病気である場合はその子供、故人の兄弟姉妹などのように血縁関係が深い人から順に努めます。子供が複数いる場合は男系から優先され、その次に女系が優先されるので家族間で相談するようにしてください。
親族だけではなく、社葬などの葬儀の際に受付係となる可能性もあります。ただ、あまり受付係になる機会のない人にとってはどのような流れなのかわからない人がほとんどです。流れとしては、葬儀の前に式全体のスケジュールを把握しておきます。
その後、受付用具を配置し、袋付けした会葬御礼品を弔問客へ渡しやすいところに用意しておきます。そして受付開始定刻の30分前には全ての準備を完了しておき、受付場所で待機するようにしてください。一人でずっと受付係ということはほとんどないので、葬儀のが始まり、弔問客が少なくなってきた頃合いに交代を済ますようにしてください。
少ないですが、焼香のみの方もいるのでそういった方の対応をするために受付係はずっと待機しておく必要があります。後は、弔問客への挨拶をしっかりするようにしていれば問題はありません。
葬儀に参列する場合に必ず数珠を使用しますが、使い方や種類以外にもマナーがあるので、しっかりと理解しておくようにすると葬儀で恥ずかしい思いをしなくてすみます。よくありがちなことでも絶対にしてはいけないことが数珠の貸し借りです。
数珠を忘れてしまって友人に借りたとか家族で共有したということはよく聞く話ですが絶対にやめるようにしてください。数珠というものはそもそも持っている人のお守りのような役目を果たすものなので人と共有するものではありません。
万一忘れてしまった場合は数珠なしで参列する方が良いです。また、数珠と似ているという理由で最近ではパワーストーンを数珠代わりに使用する人も増えてきていますがこれは間違いです。アクセサリーのような感覚で身につけるものと数珠というのは根本的な考え方が違いますので、使い分けるようにしてください。